ペットを迎える前に、家族全員が本当に飼うことに賛成しているかを確認することが大切です。一人の意見だけで決めてしまうと、後々「お世話が大変」「アレルギーが出た」などの問題が発生し、最悪の場合、飼い続けることが難しくなってしまうこともあります。家族全員でよく話し合い、ペットを飼う準備を整えましょう。
みんなで話し合うべきポイント
- 誰が主に世話をするのか
「ペットを飼いたい!」と言い出した人が必ずしも毎日の世話をできるとは限りません。特に子どもが「犬がほしい!」と言った場合でも、最終的に親が面倒を見ることになるケースが多いです。散歩・食事・トイレ掃除・遊び相手など、具体的に誰が何を担当するのかを決めておきましょう。 - ライフスタイルに合ったペットか
家族全員が日中仕事や学校で家を空ける時間が長い場合、犬のように頻繁な世話が必要なペットよりも、猫や小動物のほうが向いているかもしれません。逆に、在宅時間が長く運動の時間を確保できる家庭なら、大型犬を迎えるのも良い選択です。 - アレルギーの確認
家族の中に動物アレルギーを持っている人がいないか、事前にチェックしましょう。ペットを迎えた後にアレルギーが発覚し、やむを得ず手放すケースもあります。動物アレルギーの有無を事前に検査することをおすすめします。 - しつけのルールを統一する
家族の中で「犬はソファに乗せてもいい」「乗せてはいけない」など、意見が分かれることがあります。ペットにとっては、一貫したルールのほうが安心して生活できるため、事前に方針を決めておくことが重要です。
役割分担を決める
ペットを飼う以上、毎日の世話が欠かせません。最初は「自分が全部やる!」と意気込んでいても、仕事や学校の都合で続けられなくなることもあります。そのため、家族で役割分担を決めておくと安心です。
世話の内容 | 担当者 |
---|---|
朝・夕のエサやり | お父さん |
トイレ掃除 | お母さん |
散歩(朝) | 長男 |
散歩(夜) | お父さん |
週1回のグルーミング | お母さん |
動物病院の通院 | お父さん・お母さん |
上記は一例ですが、このように具体的に決めておくことで、負担が偏るのを防ぐことができます。
事例:飼い始めてから後悔した家族の例
ある家庭では、小学生の娘が「犬を飼いたい!」と強く希望したため、家族会議をせずにペットを迎えました。しかし、娘は最初こそ世話をしていましたが、数ヶ月後には学校の宿題や習い事が忙しくなり、世話をしなくなってしまいました。結局、両親がすべての世話をすることになり、「こんなに大変だとは思わなかった」と後悔することに。
このような失敗を防ぐためにも、家族全員で話し合い、世話の負担を共有することが重要です。
まとめ
ペットを飼うことは、家族全員の協力があってこそ成り立ちます。役割分担を決めておくことで、ペットにとっても安心できる環境を整えることができます。みんなが幸せに暮らせるよう、しっかり話し合いをしてからペットを迎えましょう。